ミキサー

どうして緑色なのに「青」汁?

青汁の原料は緑色の野菜です。
青汁を飲む時コップには緑色の液体が入っているのに、呼び方は緑汁ではなく青汁です。
なぜ青を使うのか、その理由は平安時代の名残りだという説が濃厚です。
昔は色を、白し、赤し、青し、黒しという4種類で全て表現していたのです。

例えば灰色も青、紫色も青、緑色も青という表現方法しかなかったため、その名残から緑色の野菜や果物を青と付けて呼ぶのだと言われています。
青汁もそうですが、実際には緑色をしているネギも青ネギと言いますし、海苔も青のりといいます。
りんごは赤いものというイメージもありますが、緑色の物を青りんごと言います。
ほうれん草や小松菜のような葉野菜も、青菜というように、未だに緑色を青と表現しています。

青汁の中でも冷凍させたタイプは青汁の栄養が丸ごと詰まっていますが、その分野菜独特の臭みやクセもそのままです。
こういう時青臭いとも言いますが、これも自然に使っている言葉です。
むしろ緑臭いという方が違和感を覚えます。

最初から緑色をしていても青汁と呼んでいましたし、そういう物だと認識しているので今更、緑汁というのも少し変な感じがします。
平安時代の名残と聞いても、生活の中で当たり前のように使っている事もあって、特に古臭い感じもしません。

今風の呼び方をしているのは、青汁によく似た飲み物のグリーンスムージーです。
これも緑色の野菜を使って作る飲み物ですが、青ではなく緑を使っています。
青汁をグリーンスムージーに入れるレシピもありますが、この場合に限り青ではなくグリーンと表現します。
使う野菜も青汁と同じ緑色の野菜ですが、呼び方が違うだけでかなり洋風なイメージになります。

緑色の野菜や食べ物を青と表現するのは、日本では平安時代の名残となっていますが、中国やベトナムにも緑色の食べ物や物を、青を使って表現する事があるそうです。
なぜ青と呼ぶのかについては、国による風習の違いもありますが、青汁はこの先もずっと緑ではなく、青として呼ばれていくと思います。